【利益を最大限に!】兼業農家が豊かになるための家計戦略
- 兼業農家がどうやってお金を管理すればいいか方法が分かります。
- 農業だけでなく、本業の仕事や投資など幅広く対策を解説しています。
- 家計を把握することは、安定して豊かな兼業農家生活を送るために大切です。
「このままやっていけるだろうか」、「赤字でも続けなくては…」
そう思いながら作業している兼業農家の方も多いのではないでしょうか。
兼業農家の生活は決して楽なものではありません。
本業の仕事がある中で、農業の収入も安定させなくてはいけないからです。
その家計を守るためには、兼業農家としての経営戦略が必要です。
この記事では、農業と本業のバランスを取りながら、少しでも利益を大きくする方法や、オススメの家計管理の仕方など紹介していきます。
収入を増やし、支出を減らし、長期的な投資を行うことで、兼業農家としての豊かな生活を送るための具体的なステップを解説します。
記事を読むことで、経済的な不安を減らし、より充実した兼業農家ライフを目指していきましょう!
結論:利益を出すために収入と支出の管理を徹底しよう!
たくさん作って売って、それで利益が出れば誰も苦労はしません。
家計における経営戦略は「利益をどうやって出すか」を突き詰めていくことです。
利益と聞くと生々しいですが、経営を続けるためには超重要なことです!
その利益を出すために取り組むべきことは次の3つです!
- 収入を増やす計画を立てる。
- 支出を把握して、利益が出るようにコントロールする。
- 収入と支出を管理するために、アプリで家計簿をつける。
では、ひとつずつ解説していきますね!
【補足】
親族のためにほぼ無償で、お米や野菜を栽培し経営している方もいらっしゃると思います。
その状態から無理やり利益を出そう、と言うつもりはありません。
しかし、兼業農家をしている以上、忙しい本業の仕事の合間に見返りもなく栽培し続けていても、それは続けられないとも考えています。
これから先も親族に作物を届けるためにも、利益を得る方法を考え、互いに幸福でサステナブル(持続可能)な経営が重要だと考えています。
収入を増やす計画を立てる
もちろん計画を立てるだけでは、収入が増えることはありません。
ですが、何もせずにいても収入は増えません。
誰かが収入を増やしてくれればいいですが、そんなウマい話もありません。
「簡単に高収入」と聞いても、絶対に流されてはいけないですよ。
だから、中長期的に見て少しずつ収入が増えていくよう、現実を見ながら計画を立てていくことが重要だと思います。
そこで、収入の柱になる次の3つを計画的に改善・継続していきます。
- 【本業】兼業農家ができる環境の仕事
- 【兼業】個人経営としての農業
- 【投資】新NISAで淡々と積み立て投資
この3つで、家計の基盤となる収入を作っていきます。
【本業】兼業農家ができる環境の仕事
収入の中心は、やはり本業です。
兼業農家の多くの方が、サラリーマンとして働きながら休日は農業をしている状況だと思います。
サラリーマンの良いところは、何より収入が安定していることです。
先月は普通、今月は半分、来月は倍、なんてことはないですよね。
安定した収入を得る代わりに、ほぼ休日しか農作業ができません。
この休日を活用して、いかに農作業ができる環境で本業として働くか、を追求していくことが大切になります。
そこで、異動もしくは転職という環境の変化を起こすことをオススメします。
休日がなく、残業が多い環境では、確実に兼業農家を続けられません。
僕も忙しい環境のときは、兼業農家を継ぐことを諦めていました。
ですが、環境が変われば、もっと前向きに農業をしていくことができます。
兼業農家として転職をする上で、大切なポイントは以下のとおりです。
転勤がない環境を選びましょう。転勤すると、田んぼを管理することが困難になります。
確実に農業で有休を使う時がきます。農業には平日も週末もありません。天気にも左右されるため有休がとれる環境は必須です。
農作業としては重要ではありません。ただ、休日を農業で使うので、家庭のために残業は控えた方が良いです。
フレックスは出勤・退勤時間をある程度自由に設定できる勤務体系です。必須ではないですが、フレックスの場合、勤務日でも朝に作業ができるメリットがあります。
もちろん多い方が良いですが、優先順位を何番目にするか決めることが大切です。給与が良くても、他のポイントはダメで兼業農家ができなくなるのでは本末転倒です。
これらのポイントのうち、兼業農家であれば
- 転勤無・有休は必須
- 残業・フレックス・給与は条件次第
だと考えています。
どのような環境なら、農作業に適しているか、あなたの現在と照らし合わせて考えてみるといいですね。
【兼業】個人経営としての農業予算を立てる
昨年、農業で得た利益がいくらか把握できていますか。
サラリーマンの給料と違って、作物の収量や資材の価格や機械購入など、いろんな要因で利益はかなり変動します。
そのため、予算を立てる必要があります。
予算のイメージとしては、収入や費用などのお金の出入りの見通しをつけておく、といった感じです。
予算を立てていないと、どんな理由で利益が多かったり少なかったりしたのか分かりません。
予算に関するステップは次のとおりです。
前年を参考にして、今年の売上額の目安を考えます。作物の収穫量にもよるので、あくまで目安程度の感覚です。
前年を参考にして、費用額を考えます。新たに購入予定の資材や機械があれば、費用に加算します。
売上-費用=利益です。上の①・②の数値から想定の利益額を計算しましょう。その利益額がひとつの目標ラインになります。
年始に予算を組んだとすると、年末に1年間の売上や利益の結果が出ます。その結果と予算を比較し、翌年の予算や改善方法を考えます。
利益を増やそうとするならば、
- 収入を多くする
- 費用を少なくする
この2つしかありません。
収入を多くするためにまず考えられるのは、販売の拡大
農協・直売所・対面での販売・ネット販売など方法は様々あります。
現在、我が家は対面での販売のみです。
これからネット販売にも挑戦していきたいですね。
費用を少なくするために、農作業の見直しが必要
資材や肥料など必要分のみ使用し、余計な費用を発生させてはいけません。
費用を抑えることは限界がありますが、意識しておくことは超重要です。
【投資】新NISAでコツコツと積み立て投資
3つ目の収入として、貯金をする余裕があれば投資に回すことを検討してみてください。
例えば月10万円を貯金できていたのであれば、
5万円は貯金
5万円は投資
と、少しずつ投資額を積み立てていくと良いと思います。
投資は将来の不確実性に備え、資産を増やす有効な手段になる可能性があります。
しかし、投資にはリスクが伴うため、一定の知識と理解が必要だと感じています。
ポイント1:新NISAを活用する
新NISAは、税金を支払うことなく投資を行える仕組みです。
通常、投資で得た利益の2割は税金として支払うことになるのですが、新NISAではその支払う予定だった2割の支払わなくて済みます。
2024年から旧NISAから新NISAに生まれ変わり、利用できる額が大きくなるなどの改善が行われました。
長期・分散・積立を意識してコツコツ資産を作っていくことが大切ですね!
もちろん元本割れするリスクはありますが、20年以上続けられれば、資本主義経済の恩恵を受けて利益が出ている可能性は高くなります。
ちなみに僕はS&P500インデックスファンドで積み立てています。
毎月少額でいいので、全世界株式(オールカントリー)やS&P500のようなインデックスファンドと呼ばれる優良な投資先に投資をしましょう。
20年間という長期の時間をかけて資産を増やす計画を立てることを強くオススメします。
ポイント2: インターネットでの信頼できる証券会社を選ぶ
投資を始めるにあたり、信頼できるネット証券会社を選ぶことが重要です。
例えば、SBI証券や楽天証券は、様々な投資商品を提供しており、初心者でも利用しやすいサービスを提供しています。
何より、SBI証券と楽天証券の2つを利用している人が多く、その分、新NISAについて解説している記事や動画も多く存在するので取り組みやすいです。
ちなみに、僕はSBI証券、妻は楽天証券を利用しています。
また、これらのネット証券会社は信託報酬(手数料)が非常に低いという特徴があります。
地方銀行などで投資をした場合、商品によりますが信託報酬が最低でも2倍以上高くなるのでオススメはできません。
ポイント3: 暴落時には冷静に対処する
投資においては市場の暴落は避けられません。
いつかどこかで、リーマンショックやコロナショックのような、○○ショックで株価は必ず下がることになると思います。
慌てず冷静に対処することが重要です。
僕は、5~10年に1回は大きな暴落が確実に来ると想定しています。株価の上がり下がりの中のイベントだと思っています。
僕の意見としては「絶対に売ってはいけない」です。
市場が暴落したときに売却すると、損が確定してしまうからです。
リーマンショックで3年、コロナショックでは半年で株価は回復し、その後大きく株価は上がっています。
同様に○○ショックが来ても、「数年で回復する。その後はさらに上がる可能性は高い。」と冷静に積み立てを続けましょう。
あなたにとって十分な利益が出てきてから、少しずつ売却を考えていくことをオススメします。
兼業農家としての投資戦略は、将来の安定した収入を確保するためには超重要だと考えています。
イメージとしては兼業農家で現在の収入を得つつ、投資で未来の収入を押さえておく感じですね。
新NISAを活用により税金の優遇を受けて、信頼できるネット証券会社で優良なインデックスファンドに投資を行い、市場の変動に動じることなく長期的に積み立て続ける。
これにより、兼業農家としても将来に備え、安定した資産形成を目指すことができます。
支出を把握して、不必要なものは削る
ここまでの内容で収入を増やせても、支出も増えてしまっては意味がないですよね。
家庭としても、兼業農家としても、何も考えずお金を使っていては利益が残りません。
つまり、確実に貯金ができません。
家計・経営を安定させ、利益を最大化させるためには、支出の管理が非常に重要になってくるんです。
まずは家庭に関する支出や農業に関わる費用を把握していきましょう。
そして、不必要な支出を削減し、経済的な余裕を確保を目指していきます。
ポイント1: 固定費だと思われがちな家庭の支出を削る
家庭での支出を見直すうえで、まずは把握することが大切です。
何にどれくらいお金を使っているかリストアップしていきましょう。
そして、そこから削る候補になるものが「固定費だと思われがちなもの」です。
固定費は下げることができます。
削る候補となる「固定費だと思われがちなもの」は次のとおりです。
日本人は医療保険、貯蓄型保険、介護保険、自動車保険など必要以上に保険をかける傾向があります。保険のかけ過ぎで支出が多くなっては本末転倒です。
スマホがあれば十分です。固定電話にかけてくる相手がいるようでしたら、スマホに連絡してもらうように伝えて、固定電話は解約しましょう。
アマゾンプライムさえあれば十分です。ネットフリックスは贅沢品です。
ソフトバンク、au、ドコモは必要以上の性能で料金が割高です。まずは準キャリアや格安SIMで検索して、データ使用量と料金が合うプランを探しましょう。
一昔前は新聞で情報を集めていたかもしれませんが、今はインターネットでおおよそ調べることができます。
契約のプランを一度見直してみてください。他の会社やプランなら支出を抑えられるかもしれません。
これらだけでも見直して削ることができれば、年間10万円以上は支出を抑えられる可能性が高いです。
特に保険は金額が大きいです。
もし、あなたが保険で毎月数万円支払っているのなら、解約すればかなり費用が浮きます。
中心となる掛け捨ての保険は必要だと考えてますが、それ以外は補償以上の貯蓄ができれば必要ないと思っています。
なぜなら、日本には「高額療養費制度」というルールがあり、治療にお金がかかったとしても、月額8.7万円が限度であり、貯蓄で対応できるからです。
困った時に対応できない時のための保険ですよね。
貯金を貯めて、その貯金で対応できるようになれば、保険はもう必要ないかもしれませんね。
保険以外の「固定費だと思われがちなもの」も一回切り替えてしまえば、その後の手間はかかりません。
何かを辞めたり、切り替えたりすることは大変です。
ただ、その分だけ大きく支出が削られることは間違いないですね。
ポイント2: 農業の支出
農業に関する支出は、年間でどのくらい費用がかかっているか把握することが最重要です。
理由は次の4つです。
物価上昇している中で、利益を出すためには売上の達成、もしくは値上げも検討する必要がある。
新しくトラクターや軽トラを購入するなど大きな費用が出ても大丈夫かどうか。
肥料など様々なものが値上げしていて、無視することはできない。
農業には必要なものだけ購入しているはず。そのため、支出を削ることよりも、きちんと把握していることの方が重要。
兼業農家をやっていると、「稼げない」「儲からない」という声をよく聞きます。
ですが、支出をきちんと把握している方はそう多くないのではないでしょうか。
農業でお金をどれだけ使っているのか分からないのに、利益を計算することは非常に難しいです。
深く考えずに、機械が傷んだから購入してはいけません。
その機械は何年かかって元が取れるのか、その購入は適切なのかよく考えましょう。
また、購入には次の2つを意識することが大切です。
- 明確な理由やメリットがあるものを購入する
- 費用の予算を超えるものは購入しない
予算の範囲内で、絶対にいるものだけ買う。
↑こう言い換えることもできますね。
ただ、安すぎる道具はすぐ壊れることがあるので要注意です。
ですが、もしも安いものが見つかれば利益と直結するので、失敗前提で試し買いすることはアリかもしれませんね。
支出を把握していけば、必要なものだけ購入するようになります。
家計を順調にするために必要な2つのこと
家計を順調に進めていくためには、あなたの今後の見通しが大切になります。
あなたが選んだこの兼業農家は、ただの一つの生き方です。
仕事や生活の形であって、その先には家族や今後の生活があります。
幸せに生きていくために、今後の生活のお金の心配を小さくすることは超重要だと考えています。
そのためにも、「今」と「これから」をよく見ておく必要があると思っています。
現時点で、僕が「今」と「これから」をどのように見ているのか紹介します。
「今」の家計はマネーフォワードmeで把握する
僕が家計を考える時に、無くてはならないものがマネーフォワードmeというアプリです。
マネーフォワードmeでは、銀行やカードなどスマホで登録しておくと、自動で家計簿をつけてくれます。
これが非常に優秀で登録しているものであれば、いつ・何の・収入・費用など全て記録してくれます。
これさえあれば、「今」の家計をかなり把握することができます。
5件以上登録する銀行やカードがあれば有料になってしまいますが、これは支払う価値があります、間違いありません。
全人類、登録不可避なアプリではないでしょうか。
「これから」の家計のシミュレーションをする
マネーフォワードmeで「今」の家計を把握したら、「これから」の家計のシミュレーションをしてみましょう。
- 子供がいる家庭なら子育て資金はいくら必要なのか
- 老後の資金はどれくらい用意したいのか
- 車や家電をいつごろ買い替え予定なのか
- 農業がどれくらい家計の後押しをするのか
これらを考えて備えておけば、「お金が全く足りない」と言う状況になる可能性を下げることができるはずです。
インターネットの家計シミュレーションサイトは、残念ながらほぼアテにならないと思っています。
試しに「ライフプラン」で検索して、やってみてください。
銀行・FP・保険のサイトが待ち構えていますので。
大雑把でいいので毎年必要なことだけ、数年後、数十年後を見越した必要なお金の時期と支出を記録しておきましょう。
その積み重ねが、自分専用の最高のシミュレーションになるはずです。
農業での後押しが増えれば、さらに安心できるようになりますね。
安心した生活、豊かな暮らしが近づくよう、家計を意識して農業に力を入れていきましょう!
まとめ:豊かな兼業農家ライフを目指して家計管理!
これからの兼業農家の家計管理では、収入増加、支出管理、そして投資活用が重要になってくると思います。
あなたが、本業と家庭で多忙なことは重々承知しています。
そんな中で利益を出し、安定した生活を送るためにも、本業と農業の収入を増やし、不必要な支出を減らすことが重要ではないでしょうか。
さらに、資産形成を図るため、新NISAを利用した投資を行いつつ、家計簿アプリで収支を把握することが推奨されます。
家計を管理することで、長い年月で見れば、本業も農業も投資も少しずつ良い傾向になっていく可能性が高いと考えています。
利益をきちんと把握し、無駄遣いを減らし、小さな改善を積み重ねていくことで、兼業農家としての豊かな生活が送れるように、きっとなります。
僕やあなたが選んだ、兼業農家という生き方をはとても大変だと思います。
手間としても、時間としても、金銭面でも。
お金の面で心配が和らげば、豊かな兼業農家ライフに少しでも近付けるものと信じています。
現状を正しく理解し、具体的な対策を講じることで、家計に利益をもたらし、将来の不安を減らしていきましょう!
読んでくださり、ありがとうございました-!