【兼業農家必見!】確定申告のやり方と節税対策とは?
兼業農家の確定申告は、最初は複雑に感じられるかもしれません。
多くの方が「確定申告は必要なの?」「どこから始めればいいの?」と迷ってしまいます。
税金の計算や申告に関する不安があるのは当然です。
この記事では、兼業農家が把握すべき確定申告の基本から、収入と支出の計算方法、節税のコツ、さらには青色申告のメリットまで、一歩ずつ分かりやすく解説していきます。
この記事を読めば、確定申告をスムーズに進められ、きっと税金の不安が解消されます。
兼業農家としての経済的な安定を目指すため、確定申告の理解を深めていきましょう!
兼業農家に確定申告は必要?
大前提として、年間20万円を超える農業所得がある場合は、確定申告が必要です!
言い換えると、1月1日~12月31日までの間で農業に関する収入から経費を引いた金額が年間で20万円以下なら、所得税の確定申告は必要ありません。
例えば、1年間に兼業農家として農業の収入が40万円であったとしても、経費が30万円であれば、所得が10万円ということになります。
この場合は所得が20万円以下のため、確定申告をする必要はありません。
所得が20万円以下の兼業農家は、お勤めの会社の年末調整で終了です。
反対に、所得が20万円を超えた場合、サラリーマンであっても確定申告が必要になります。
自分の農業所得がいくらになるのか、詳細な計算をしなくてはいけません。
所得を計算するために、まずは収入と経費を確実に把握しましょう!
兼業農家の収入と経費の内容は?
農業所得算出のためには、まず収入と経費を正確に計算する必要があります。
でも、項目内容が分かりづらいですよね。
一般的な収入と経費の内容をまとめたので、参考にしてください!
収入と経費の計算に必要な書類は?
収入と経費は1年間記録した帳簿をもとに計算しますが、その計算に必要になるのが以下の書類です。
- 農業関連で口座取引がある通帳
- 必要経費の領収書
- 収入金がわかる書類
- 固定資産税納税通知書など
1年間記録せずに領収書などを放置しておくと、確定申告時期が大変になります。
確定申告をしようと思った時に、計算が合わない、領収書がない、などのトラブルが出るとかなり困ります…
時間がある時に、書類をまとめてコツコツ帳簿に記録をしておくといいですね!
どうすれば節税対策になる?
ここまで経費について説明してきましたが、実は適切に計上することで節税が可能です。
節税対策になる方法をいくつか紹介します。
家事按分
上にもあるように、農業機械の購入費用や燃料費は経費として計上できます。
さらに、自宅の一部を農業などの事業用に使っている場合、その分の経費も計上できます。
これを家事按分と言います。
損益通算
損益通算とは、農業での赤字を他の所得と相殺することです。
例えば、農業で20万円の赤字があり、他の仕事で50万円の利益がある場合、合計の所得は30万円となります。
これにより、納税額は所得の30万円をもとに計算するため、納税の負担を減少することができます。
青色申告
青色申告を選ぶとさらに特別控除を受けられるため、より節税ができる可能性があります。
これにより、不必要な税金の支払いを減らすことができます。
青色申告のメリットは?
確定申告には青色申告と白色申告がありますが、できるなら青色申告にしたいところ!
なぜなら青色申告では、複雑な会計記録が求められますが、最大65万円の特別控除が受けられ、大きな節税効果を得られるからです。
一方、記録は簡単ですが、白色申告は控除額が少なくなります。
青色申告のメリットをさらに詳しく!
ただ、65万円の特別控除ができると言われてもピンと来ない方も多いと思います。
正直に言うと、僕もそうです。
この特別控除が適用されると、最終的な課税所得、つまりあなたの税金を計算する元の金額が減少します。
これによって、なんと支払うべき所得税の金額が低くなるんです!
兼業農家の場合の計算例
では実際に、どのような計算になるか例を紹介します!
収入と経費:兼業農家の年間の農業収入が500万円、農業経費が200万円の場合、
農業からの所得は300万円(500万円 – 200万円)となります。
所得と控除:この300万円の所得から、青色申告の特別控除65万円を引くと、最終的な課税所得は235万円(300万円 – 65万円)となります。
この青色申告によって、翌年の所得税と住民税に対して数万円の節税効果がでてきます!
青白申告をするための方法や手順
兼業農家が青色申告をするための手順とポイントは以下の通りです!
1月1日から12月31日までの事業の収入、支出に関わる全ての書類(領収書、請求書、契約書等)を整理しておく。
青色申告では、正確な記録を保つために、日々の収入と支出を記録する帳簿が必要です。これには、手書きの帳簿や会計ソフトなどが使用できます。
青色申告承認申請書(青色申告決算書)を用意し、必要事項を記入します。
1月1日から12月31日までの課税金額を、翌年の2月16日から3月15日の間に申告する。
手順どおりにしても分からないこともでてくると思います。
そんな時は、不明点をまとめて、思い切って税務署や税理士に相談することも重要です。
ただ、書類提出で確定申告は正直大変です。
書類の記入にかなりの手間がかかるため、e-Taxを利用してオンラインで申告することも重要です。
e-Taxとは、インターネットで国税の申告や手続きができるシステムです。
これまでの紙の書類を持っていくか送る必要がありましたが、e-Taxでは書類をパソコンから直接送れます。
e-Taxを利用すれば、わざわざ役所に行ったりせずに、自宅のパソコンから簡単に申告できるようになるんです。
簡単に確定申告するためにはどうすればいい?
会計ソフトとe-Taxを利用すれば、かなり楽に確定申告ができます!
会計ソフトでは、農業経営に関わる収入と費用を計算してもらいます。
そして、会計ソフトのデータを使ってe-Taxで確定申告すれば、たくさんの書類を省くことができるんです!。
確定申告を怠った場合の罰則
確定申告を怠ると、申告漏れのペナルティとして罰金や延滞税の対象となる可能性があります。
納める予定の税金が大きいほどペナルティは大きくなるようです。
兼業農家とはいえ、やるべきことはやらないといけないですね。
まとめ:所得が20万円を超えたら会計ソフトとe-Taxで確定申告をしよう!
兼業農家の確定申告のポイント!
- 所得20万円以上なら確定申告は必要
- 収入と経費を把握しておく
- 請求書や領収書などの書類はしっかり保管
- 節税のため青色申告を目指す
- 会計ソフトとe-Taxを使えば楽に確定申告ができる
確定申告はあなたの兼業農家生活を支える大切なステップです!
とはいえ、どう確定申告すればいいか、何から手をつければいいか分からないですよね。
税金が関わってくるので不安になる気持ちもとても分かります。
だからこそ、1つずつ理解しながら進めていくことが大切だと感じています。
僕も何もわからないところからスタートしました。
まずは、様々な確定申告の記事やブログを読んでみてください。
そのうえで、参考になるものを見つけていけばいいと思います。
もちろん我が家の確定申告の方法も、別記事に掲載しますので、ぜひ参考にしてみてください。
同じ方法で確定申告できるように、詳細に解説します。
確定申告を一緒に乗り越えて、家計も税金もスッキリとした兼業農家を目指しましょう!
読んでくださり、ありがとうございました!