【兼業農家がキツイ理由とは】ストレス管理方法や経済的な改善案と支援制度を解説!
- どんなことを兼業農家はキツイと思っているか
- キツイと感じている具体的な内容
- 兼業農家のストレス管理方法や経済面での対策
「兼業農家は忙しくて大変」、「兼業での農業は儲からない」…
兼業農家をしている方、もしくは兼業農家になろうとしている方なら一度は聞いたことがあるフレーズではないでしょうか。
正直に言って、事実です。きついです。
なぜなら、忙しいうえに収入を増やすことが非常に難しいからです。
兼業農家の多くの方が両立の難しさを感じ、時間の調整や収支バランスなど試行錯誤を重ねていることと思います。
本記事では、兼業農家が生計を立てる実用法を紹介します。
困難な壁にぶつかることも少なくないため、気持ちを維持する方法や、行政による支援策もまとめました。
この記事を読めば、兼業農家の課題に対する具体的な対処法が分かります。
課題を一つずつ乗り越えながら、兼業農家としてより良い生き方を目指していきましょう!
兼業農家がきつい理由は、時間・お金・ストレス
兼業農家は、時間の制約や収支バランス、精神的ストレスなど多くの課題に直面しています。
ここでは、兼業農家がきついと言われる理由を一つずつ解説します。
時間に制約がある
兼業農家は、本業と農業で時間を適切に分ける必要があります。
作物にもよりますが、農作業は手間がかかるものも多く、収穫期には時間が足りません。
定時に仕事を終えてから農作業をしようと思っても、さほど時間は取れないんですよね…
農作業は季節や天候に左右されるため、予定を立てることが難しく、直前にスケジュールを変更することもよくあります。
時間に限りがある点は、兼業農家にとって非常に大きな課題です。
» 兼業農家のサラリーマンは成立する?
収支のバランスが厳しい
兼業農家の多くが本業に頼りながら収入を得ています。
種や肥料、農機具のコスト上昇によって費用が多くなり、農業収入はなかなか上がりません。
野菜や果物の市場価格が不安定なことも課題です。
市場価格は、個人でどうにかできる問題ではないので、受け入れたうえで対応を考えるしかありませんね。
その他にも以下の課題が、兼業農家の収支バランスを厳しくしています。
- 小規模運営で大量生産によるコスト削減が難しい
- 補助金や支援金は兼業農家が十分な支援を受けられるものが少ない
- 国内農産物の供給過多によって販売価格が上がらない
- 季節による収入の変動が大きい
様々な要因が組み合わさり、兼業農家は経済的に厳しいと感じる方が多いです。
両立によるストレスが大きい
兼業農家では予期せぬ緊急事態への迅速な対応が求められるため、精神的なストレスを感じやすいです。
兼業農家のストレス要因
- 家庭と兼業の時間配分が難しい
- 休めずストレス耐性が低下する
- 農業と本業の繁忙期が重なると余裕を失う
- 不安定な収入が精神的プレッシャーを高める
ストレスがたまると健康に害を及ぼす可能性があります。
豊かに生きようと望んだ兼業農家で、ストレスを溜め込んでしまっては本末転倒です。
つらいこともありますが、ストレスのはけ口が必要ですね。
適切な対処法を見つけることが重要です。
気候に左右される
兼業農家の仕事は気候に大きく左右されます。
作物の生育は天候の影響を受け、収穫量や品質が変わります。
水不足は作物の成長を妨げ、過剰な降雨が収穫を台無しにすることもあるでしょう。
病害虫が増えるリスクもあり、被害の拡大も懸念されます。
農作業のスケジュール調整も天候次第です。
僕は稲作メインですが、かなり雨の影響を受けます!
トラクター・田植え機・コンバインを使う場合は、スケジュールがズレるんです…
気候変動は簡単に予想できないため、時間管理はさらに難しくなります。
兼業農家は、常に天気の状況に気を配る必要があります。
兼業農家で生計を立てる方法
兼業農家で生計を立てるには、効率性と柔軟性が不可欠です。
複数の戦略を組み合わせて、安定した収入を確保することがとっても大切になります!
効率の良い作物を選ぶ
効率的に育つ作物を選べば、作業負担を軽減できます。
時間の有効活用と収益の最大化も可能です。
以下に、効率の良い作物の特徴と理由をまとめました。
特徴 | 理由 |
成長サイクルが短い | 1年に何度でも収穫できる |
収益性が高い | 高い収益を得られる |
手間が少なく自動化できる | 労働コストを削減できる |
地元での需要が高い | 安定して販売できる |
天候や病害に強い | 不測な事態に対応しやすい |
狭い土地でも収穫できる | 作業を効率化できる |
農薬や水の使用量が少ない | コストを削減できる |
直売や農業体験など付加価値がある | 収入源の多様化を図れる |
効率的な作物を選び、限られた時間と資源でも経済的な安定を目指しましょう。
親からの田んぼを継承したことが理由ですが、僕はほぼ米しかしていないですね。
もし今から選ぶなら、上記の特徴を持つ作物がいいですね!
幅広い販売戦略を立てる
販売ルートの幅を広げれば、より多くの顧客が購入できます。
- 直売所
- 地元市場
- オンライン販売
僕もまだオンライン販売はしていません。
近年のうちに挑戦してみたいですね!
あと、親しくしている友人が購入してくれるなら嬉しいですね!
友人から応援を受ける、そして新鮮で良質な作物を届ける、そのような関係が築けると素晴らしいと思います。
地域コミュニティと連携する
地元の人々や他業種との連携は、安定して作物を育てるために必要です。
特に、長年農業に携わっている方は、地域の水管理や決まり事などの貴重な情報を持っている可能性が高いです。
交流することで、情報の共有が行われ、互いに支えあう環境が整います。
地域で様々な方と関わっていると、助け合い、励まし合っていく中で、農業に対するモチベーションが上がっていきます。
地域の方の役に立てる機会があれば、積極的に参加したいですね!
兼業農家の心の健康を保つ方法
兼業農家にとって、ストレス管理は重要です。
ここでは、兼業農家の心の健康を保つ方法を解説します。
ストレスマネジメント
ストレス管理ではまず、ストレスの自覚と原因の特定が大切です。
次の方法で、適切な対処法を見つけましょう。
ストレス管理方法(例)
- 作業の優先順位を付け、無駄な時間を省く
- 定期的な休息でオーバーワークを防ぐ
- 息抜きを行う
- 運動や趣味で気分転換をする
- 悩んでいること、困っていることを家族や友人に打ち明ける
対処法を実践しながら、今のあなたにとって何がストレスになっているのか具体的に見えてくるといいですね。
ストレスの原因が分かったら、十分な休息を取りながら解消を目指していきましょう。
休息とリフレッシュ
心身の疲労を解消するには、適切な休養が必要です。
十分な休息によって農作業の効率や生産性もより高まります。
下記を参考にして、定期的な休息を取りましょう。
ヨガや瞑想などのリラクゼーション | 心を落ち着かせる |
趣味の時間を持つ | 気分転換やアイデアの源につながる |
十分な睡眠を取る | 体力を回復させる |
家族や友人と過ごす | 仕事や生活をサポートしてくれる |
自然のなかで静かに過ごす | 気持ちをリフレッシュさせる |
健康で充実した生活を送るには、休息とリフレッシュを意識し、ストレス管理を行うことが重要です。
適切な休養により農作業もはかどり、精神的な満足感が得られます。
兼業農家を志した理由を考えてみる
あなたは兼業農家が大変だと分かっていたはず。
でも、そんな兼業農家を選んだのは何かはっきりとした理由があるはずです。
何のためにしているのか分からず続けていくことは、苦痛でしかありません。
その理由を見つめ直すことで、心の中の軸が固まるのではないでしょうか。
僕の理由は簡単に言うと、「親孝行」「収入増加の希望」「子どもの自然とのふれあい」「人生の豊かさ」の4つを叶えていきたいと思っているからです。
続けていくうちに理由は変わるかもしれませんが、それでいいと思います。
その時に何を大事にしているか、が理由に大きく影響してくるかもしれませんね。
兼業農家のための政策と支援制度
政府や自治体は、農業を支援するさまざまな政策や制度を設けています。公的支援を活用し、農作業の効率化と安定収入の確保を目指しましょう。
政府による支援策
政府による支援制度については、次の表を参考にしてください。
農業補助金 | 作物の研究開発や設備投資 |
税制優遇措置 | 所得税や固定資産税の減額 |
農地利用の活性化支援 | 農地の再利用推進や賃貸の支援 |
農業資金融資の制度 | 低金利の農業経営資金や緊急融資 |
教育と相談の受付 | 農業技術の研修や専門家による相談受付 |
環境保全型農業直接支払交付金 | 環境に優しい農業を営む農家へ給付 |
農業保険の充実 | 災害時の収入減少を補填 |
販売支援 | 直売所の設置支援やブランディングのサポート |
新規就農者向けの補助金 | 若手や兼業農家への就農支援 |
農業機械化推進の助成 | 機械化による作業効率化の促進 |
地方自治体の取り組み
地方自治体も同様に、さまざまな取り組みを進めています。
農家の経済的負担軽減と生産性向上が目的です。
専門家の農業指導や若手向け研修プログラムを通じて、知識や技術の向上も期待できます。
兼業農家への自治体支援(例)
- 低金利での融資
- 補助金の提供
- 直売所の設置による販売促進
- 農業イベントや体験会の開催
地域によって様々だと思うので、気になる方は役場で確認してみるといいと思います。
多忙な兼業農家でも農業を続けやすくなり、地域全体の農業振興につながっています。
まとめ:兼業農家はキツイ、でも対策はきっとできる
兼業農家は常にさまざまな課題に直面します。
楽に収入を得ることなんて、まずありません。
それでも兼業農家として生きることを決めたのなら、対策を立てて取り組むしかありません。
兼業農家に限らず、何事もきっとキツイ状況はあります。
体力面・経済面・精神面のいずれもキツイと感じる時は必ず来るでしょう。
そんな時は、家族や友人、親しい農家の方に相談することで、少しでも状況の改善ができていくといいですね。
そして心の健康を維持し、長期的な継続を可能にしましょう。
何より大切なことは、「兼業農家として豊かに生きられること」だと思います。
キツイ場面に遭遇した時、豊かさを感じている未来の自分を目標にして、少しずつ乗り越えていきましょう。
本業だけでもとても大変なのに、さらに兼業で農家をしている、なんてとんでもないです。
そんな兼業農家をしているだけでも、あなたは素晴らしいんです。
最高です。
歳を取って、これまでのキツイ日々を振り返ったとき、「大変だったな」と笑い話にできるように、お互い頑張っていきましょう!
読んでくださり、ありがとうございましたー!